1ヶ月キャバクラで働いてみて

オタ活と卒業研究が忙しくて更新できてなかった。もっと色んな客のことを記録しようと思ってたのに

現時点ではもうキャバクラは辞めています。


1ヶ月ほど働いて感じた「キャバクラで働くとは」ということをまとめて書こうと思う。

結論から言うと、「短期でがっつり稼ぎたい人にはいいかもしれないけど、よっぽどじゃないなら踏み込まない方が絶対いい世界」ということです。

現役キャバから見ると甘ったれたこと言うなみたいな感じかもしれませんので、閲覧は自己責任で。あくまで感想です。



【キャバクラで働いて良かったこと】

・コンタクトとメイクに慣れた(アイラインを引くのがちょっと上手くなった)

・高いヒール(13cmくらい?)で歩けるようになった

【キャバクラで働いて悪かったこと】

・眠たい。講義や実験の予定を入れた日は本当に起きるのが辛かった。いつも12時には寝て7時には起きる生活を送っていたが、辞めてからも1週間くらいは2時まで眠れず昼休みに仮眠を取る生活が続いた。

・タバコ臭い。ポーチやハンカチも髪も臭くなる。煙が目に染みる。

・普段は眼鏡で過ごしているので、連日のコンタクトに慣れずドライアイ気味になった。充血が残っている目にコンタクトは痛い

・メンタルが強くないと病む。セクハラは当たり前。好みじゃないと徹底無視する客もいる。理解できない価値観の人と会話すると本当に疲れる。

・好きでも無い人と連絡先を交換しなきゃいけない。

・家族や友達に隠し事をすることになるので、息苦しさを感じる。(キャバクラで働いてることを公言できる人なら大丈夫かもしれない。私は言えない。)



【よくネットで見る意見と実際に働いてみた感想】


「キャバクラで働くと営業力やコミュ力が身に付く」

特にそんなことはない。

キャバクラでのコミュ力と日常生活(キャバクラで働いてる方には失礼な言い回しかもしれないが、私にとっての日常は昼間の世界なので、こう表記します)でのコミュ力にはちょっと差があると思った。


キャバクラの営業力・コミュ力は「顔・スタイル+男を立てる能力」。顔が良ければ黙ってニコニコしてても勝手に気分が良くなってくれるので、話術等は要らない。会話内容も、その人が求める理想の男への自己実現(尊敬される、面白い冗談で周りを湧かせられるなど)を叶えるための受け答えがウケるという感じがした。

あとやっぱりワンチャンを狙ってくる人がほとんどなので、胸を強調する服や脚を出している格好をしていれば適当にセクハラを流すだけでも会話になるので、そんな中身のある話をしなくても大丈夫そうだった。私は気持ち悪いと思うとめっちゃ顔に出てしまうので、残念ながらセクハラ待ち作戦は向かなかった。

全ての客がそうというわけではないが、「ヒト」ではなく「女体(を持つ者)」と会話しに来るのがこういうお店なんだと思う。

それを悪いとは思わない。大金払って来るわけだし、それに見合ったサービスなら求めればいいと思う。(お触りとかは見合ったサービスの範疇ではないので、そういうお店に行けと思うけど。)

ただ、サービスを提供する側からすれば、労働時間中ずっと「(男が求める)女」として商品扱いされるわけなので、かなり精神をすり減らすなと感じた。私自身があまり日常生活で女性性を要求されること無く過ごしているので、余計に違和感を強く感じてしまったのかもしれない。こういう扱いに違和感を覚えない人はキャバ嬢に向いているのではないかなと思う。


一方、普通の営業では、基本的に女性性はそこまで重視されない。提供するサービスは自分自身と別にある。もちろん、営業の人間性とか、相手のニーズを汲み取るとか、そういうのも大事な大事な要素のひとつではあるだろうけど、メインはそのサービスや商品だからだ。その点で、キャバクラと普通の営業は全然違う。



「色んな人と話すので、世間を知ることができる」

これもかなり的外れな指摘だと感じた。

キャバクラから見える世間なんてたかが知れている。そもそも、世間から離れた非日常を演出するという場だし。

確かに、普通の暮らしでは絶対に関わらないだろうなという人と話すことは多くあった。

でも、この先も絶対関わらないだろう人と触れ合ったところで何の役に立つんだろう。

私は「こういう人と関わらない人生をこれからも歩んでいきたい」と感じただけだった。


キャバクラで出会った人の内訳はこんな感じだ。

・飲みの延長線上で来るおじさん 40%

 …半分ほどは妻子持ちだった。有難いことに穏やかに会話できる方も居たが、ベロベロに酔って会話にすらならない人も多かった。私は幼い頃から酔ったときの父が面倒で話が通じなくて本当に嫌だったので、あの時の気持ちを思い出して遠い目になってしまう。独身の方は大抵お触りをしてくるのでそういうところだぞという気持ちになった。

・仕事仲間・接待で来る人 15%

お疲れ様です。今の時代キャバクラ接待とか絶滅危惧種じゃない?金かかるしうるさくて一緒に話できないこともあるし、接待として機能しているのか謎。酔ってみっともないところを見せている人もたまにいたし、ビジネスの関係なら嗜む程度の酒で会食した方がずっと良いのでは?社長やある程度の地位にいる方も数人居たが、仕事の話ではなく普通に若い子の話を聞きたいという方が多かったので、ためになる話が聞けるとかは特に無かった。(話をする姿勢とか受け答えを見習いたい方はたまにいたけど。)本当にすごい人はきっと自分がすごいということを匂わせようとしない人なんだろうなと思う。でも、そういう人って普通に大学生活を送っていても関わってきたし社会人になっても関われるなと、内定式で物腰柔らかな社長と会食したときに実感した。別にキャバクラだから知り合えるというわけではないし、そういう人と知り合う機会は日常生活の方がずっと多い。

・素行がよろしくない感じの人 10%

地方なので所謂マイルドヤンキー系の人が多かった。内輪ネタで勝手に盛り上がってくれるので楽なときは楽だったけど、俺は悪い奴なんだぜみたいな話を当たり前にするのでリアクションに困ることも多かった。万引きした話とかは引いてしまったのを隠しきれなくて逆に向こうに謝られてしまった。こちらこそ演技ができなくてごめんやで……。でも犯罪はしちゃいけない。

・指が無かったりよく分からない刺青を入れてたりする人 5%

本当に一生関わらないし関わりたくない。刺青やタトゥーに関してはファッションという人も居るだろうしそれを否定したいわけではないが、明らかにヤバい感じのが刻まれてる(卍とか)のはちょっと理解できなかった。彼女の名前刻むとか将来もし別れたらとか思わないんだろうか価値観が古くてごめん。でもやっぱり普通に怖い。


上記でキャバクラでの出会いは有益だと思う人は居ただろうか。私は居ない。

普段出会わない人や関わることがない人というのは、生活リズムや価値観がひとつも重ならない人ということだ。そういう人はきっと今後の人生で関わることの無い人だと思う。なので、自分がこれから社会人になり知るべき「世間」と、キャバクラで知る「世間」は違う。

世間を知りたいからキャバクラで働くという人なんていないと思うけど、もしいたら経営者の講演会とか行ってから考えたら?と思います。




以上、キャバ嬢として働く上で感じたことでした。

基本的に不快しか感じないので、あまりアルバイトとか小遣い稼ぎとしておすすめは出来ない。


ただ、なんといっても時給がすごくいい。なので、色々なデメリットを飲み込んでも金が欲しいという人なら、短期や派遣とかなまだ耐えきれるんじゃないかなと思う。

あと私がコミュ障でセクハラが嫌いなので、コミュ力があってセクハラも受け流せる人ならまた違った感想を抱くと思う。

でも本当に、人と話すより1人でソシャゲしてる方が気が楽なタイプのオタクは向いて無さすぎる。

めっちゃ余談だけど私はキャバクラでAUOを引きました。もしかしたらあそこ霊脈あったのかな。


 

以上、キャバクラで働いてみた備忘録でした。

とりあえず来年から新社会人なので、コミュ障は治せるようにがんばりたいです。

いいお客さんとか、素敵なお姉さんとかもいっぱいいたので、探せば学ぶところもいっぱいある。それ以上にデメリットがありすぎたけど。

プラス面も時間があったら書いていきたい。


自分用備忘録なので文章がとっちらかっててすみません。

最後まで読んで頂いた方ありがとうございました。