初出勤とキャバ嬢の負担

そしてついに初日。

通常の出勤時間よりも少し早く行って、ドリンクの作り方や諸々のテーブル作業を習った。

ここでシフトと給料について確認をする。

シフトは入れる日はみんな入ってということだった。

そんなんで給料払えるの???

給料は全部日払いにしてもらった。

結局給料は本当に毎日貰えた。たまにネットで見る滞納とかは一切無し。有難い。

ただし、どんどん出勤時間は遅めに指示されて、結局1日に得られるお金は少なめになっていった。

まぁ全然戦力では無いからね。分かるよ。


ところで、給料形態について。

キャバ嬢の時給は私の住んでいるところは大体2000円強が相場だった。HPにもそう書いてあった。

しかしそれは実際に貰えるお金ではない。

10%ほどはお店のお金になり、約90%が給料となる。

いやそれその引かれた金を給料として書いておけよ。

この業界では常識なのかもしれないが、普通に軽く詐欺だろうと思った。

更に送迎代として500円を引かれた。

仕事に必要な経費は経営側が負担するのが当たり前だと思っていたので、これも驚いた。

行きの交通費も出ない。

時給が良くてもこういうところがしっかりしてないと嫌だな…と思った。


キャバ嬢は色んなものを負担している。

私は余っているドレスを借りたが(身長が高めなので、めっちゃ丈が短かった。胸かパンツを出すみたいなドレス。仕方ないのでキュロットを履いていた)、このお仕事を本格的にしている人は自分でドレスを買っていた。

どれだけ安くてもネットで2000円はする。店で普通に買うと2万くらいらしい。

靴も高い。私はリサイクルショップで300円で買ったが、普通はこれも数千から万単位らしい。

給料の高さから考えると無理な値段じゃないかもしれないが、私は仕事のためにそんな自己負担はできない。

更に化粧や髪のセットなどにも気を遣わなきゃいけない。

オタクイベントのときしか見た目に気を遣わない私からは考えられない世界だった。

私がお世話になったキャバ嬢の方は普通に尊敬できる方ばかりだったが、色々と努力をされていることを考えると更に尊敬度が上がる。

話が逸れたが、キャバクラは割と働く人の自己負担が大きいと感じた。もし検討してる方がいたら念頭に置いておいてください。


今後の記事は、遭遇した客と、出会ったキャバ嬢の方の話を中心に書いていこうと思う。